工場では高騰する電気代が悩み!消費電力を抑える工作機械について解説

近年、SDGsが世界的な規模で推し進められています。また昨今の世界的な燃料逼迫の事情もあり、日本政府も電力の消費量を抑えようとしています。最近の電気代高騰で日本各地の工場は、高くなった電気代で大変苦労しているでしょう。そういったなか工作機械の消費電力に、焦点が当たっています。工作機械の改良や入れ替えまで含め、本記事で工作機械と消費電力の関係について詳しく紹介しましょう。

1.そもそも消費電力とは

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消費電力とよくいいますが、家電メーカーの方や電力会社の関係者以外の方は、消費電力について疎いかもしれません。まずは消費電力について説明します。消費電力とは、電化製品や電気で動かす工作機械などを使うときの電気の量です。つまり機械を動かすために必要となる、電気の量を表したのが消費電力です。一般的に電化製品に書かれている定格消費電力は、1時間使用したときに必要となる電気の量になります。

1-1.消費電力の計算方法

消費電力を求めるための公式があります。以下がその式です「電圧(V)× 電流(A)=消費電力(W)」の式です。「消費電力」の単位はワット(W)となります。なお電気を流す圧力のような電圧はボルト(V)、導体を伝わる電気の流にあたる電流はアンペア(A)です。 一般的に電気代の計算は、kWh(キロワットアワー)で示されます。1,000Wの消費電力量は1kWhになります。たとえばアイロンのW数が1,000Wとすると、アイロンの消費電力は1時間で1kWhです。1kWhの契約料金が25円だとすると、アイロンの電気料金は25円/時間になるのです。

2.工作機械の消費電力削減対策

工作機械を設置している工場では、機械を動かす電気代が費用の内で大きな割合を占めています。最近の電気代の値上がりが経営を大きく圧迫しています。そこで消費電力を抑えると電気代を低く抑えられて、経費削減につながるでしょう。

2-1.使わないときは電源を切る

工作機械は稼働時に、大きな電力を必要とするタイプが多くあります。そのため長時間使用して大量生産すれば、一個当たりの原価に含む消費電力は少なくなります。原価に占める割合が少なくなります。しかし最近は小ロット生産の製品が増えていて、フル稼働で大量に生産するケースは少なくなっているのです。そこから、小ロットであれば生産に要する最短時間だけ機械を稼働させ、生産することで消費電力を抑えられます。 また、ひとつの工作機械で複数の製品を製造する場合や、材料の準備や部品の交換がある場合は、入念に準備をおこないましょう。無駄な時間を抑え工作機械の遊休タイムを減らし、消費電力を削減しましょう。

2-2.電気使用量の「見える化」

工作機械では使用している電力がタイムリーに把握できる、消費電力量の「見える化」をおこなうことが大切です。工作機械の稼働は、家庭用の機械とは違い、消費電力量は大きく関わってくるものです。そのため、見える化をするだけでも、削減意識が高揚します。また、消費電力量を工作機械ごとに「見える化」することで、「どこの工作機械がいつ電気を使っているか」が見えるようになります。そこから工場全体で無駄な消費電力を発見し、電力の使用量を抑えていくことに繋がっていきます。

2-3.国の制度を利用して工作機械を改造・入れ替え

消費電力削減のために省エネエネタイプの工作機械に入れ替える場合、機械本体が高価な場合もあります。多くの事業者は工作機械を省エネ設備に変更するという場合、費用がかかりすぎて難しい場合もあるでしょう。そこで消費電力削減などの省エネ設備へ切り替えや導入について、国の補助金制度が利用できる場合もあります。国の支援の有無を確認してみましょう。

3.工作機械の交換

最近は少ロット製造が主力となっており、従来の大型工作機械から消費電料が抑えられる、小型の工作機械に入れ替える方法も考えられます。その際はそれまで使っていた工作機械を、下取りしてもらうことがおすすめです。廃棄するだけで費用が発生しますので、下取りしてもらうことで消費電力削減、の新しい工作機械の導入費用に充てられます。

4.まとめ

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モノつくりでは少しでもコストを削減し、安い価格でなければ大量には売れない時代です。モノづくりに欠かせない工作機械を動かす電気代が高騰していて、製造原価を押し上げたうえで製品を安く作ることが厳しい時代です。消費電力を抑える努力も怠らず、効率よく工作機械を稼働させることも重要になります。場合によっては大型の工作機械を小回りが利き、高性能で消費電力が少ないタイプの工作機械に入れ替えることも検討できます。その際はそれまで使っていた工作機械の下取りもすすめましょう。 「サンユープロジェクト株式会社」は工作機械の買い取り・発電機の買い取り、プラント設備の買い取りなどを業務としています。大規模な機械まで買い取りも可能です。また重量物の移設や運搬、プラント工事も請け負っています。工作機械の買い取りから工場の移転・改築に閉鎖など、どのようなことでもご相談ください。

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