プラント解体工事はどのような手順で行う？業者を選ぶポイントをご紹介

プラント設備を保有しているけれども、老朽化などによる建て替えで既存のものを解体したいと思っていませんか？その場合、プラント解体を専門的に受注している業者に依頼することになるでしょう。ここではプラント解体工事が具体的にどのように行われ、何を基準に業者を選べばいいかについてみていきます。

1.プラント解体の流れ

1-1.現場確認

まず既存のプラント設備がどうなっているのか、前もって担当者が現地を見て調査します。具体的には立地場所、広さ、構造、使われている建材などをチェックします。そのうえでどのように解体していくか、プランを立てていくのです。解体工事では重機などの車両を現場に入れる必要があります。重機を現地まで搬入できるか、駐車できるスペースがあるかも確認されます。

1-2.見積書の作成

現地調査が終わり、どのような形で工事を行うかプランの決まったところで見積書を作成し、クライアントに提示します。業者によって見積書の内容も金額も変わってくる可能性が高くなります。そこで複数の業者に相見積もりを出して、見積内容を比較したうえでどこに依頼するか決めるのがおすすめです。一部相場よりもかなり低価格の見積書を提示してくる業者もあります。しかし、異常に安いところは手抜き工事や違法工事をする恐れが高くなるのです。あまりに低価格の見積もりをしてきたところには依頼しないほうが賢明です。

1-3.契約の締結

見積書に納得して、正式依頼する業者が選定できれば、そこと契約を交わします。本当に信頼できる業者を見つけるためにも、選定にはある程度時間をかけるのがおすすめです。いい加減に選ぶと、工事のやり方に問題があって周辺に迷惑をかけるリスクがあるからです。

1-4.着工

契約書に記載されている工事スケジュールに基づき、工事着工に取り掛かります。タイミングによっては業者も多忙で、すぐに解体工事に取り掛かれない恐れがあるので注意しましょう。とくに例年12～3月は公共工事の発注が増加するので、解体業界では繁忙期に入ります。繁忙期の場合、なかなかこちらの希望通りのスケジュールで工事が進まない可能性があります。

1-5.抜き取り

プラント解体工事では、いろいろな汚染物質や危険物の出てくる可能性があります。このため抜き取りや洗浄をして、危険物質を適正に処理します。抜き取りや洗浄なしでいきなり施設解体してしまうと、有害物質が大気に広がってしまう恐れがあるため、注意が必要です。

1-6.解体・完了

抜き取りなどで内部の物質を適切に処置できたところで、解体作業に移行します。具体的な解体手順は煙突や焼却炉、タンクの有無などで変わってきます。作業手順については、あらかじめ確認しておきましょう。解体工事が完了したところで完工となります。どのくらい工事に時間がかかるか、これも着工前に担当者に確認を取っておくといいでしょう。

2.プラント解体工事の気になるポイントを紹介

プラントが不要になり解体するにあたって、費用や業者選びが気になるという方もいるでしょう。そこで解体工事の相場や業者選定にあたってのポイントについてまとめましたので、参考にしてください。

2-1.解体工事の相場

プラント解体工事の費用ですが、1平方メートル当たりいくらという形で表示されることが多くなります。面積によって相場は変動して、それぞれ1平方メートル当たり300平方メートル以下で2～8.5万円、1,000平方メートルまでが1.5～4.5万円、1,000平方メートル超だと1～3万円が相場です。一般的に敷地面積が広ければ広いほど、単価は割安になる傾向が見られます。

2-2.業者選びのポイント

なんといっても解体工事の実績が豊富なところを選ぶことが重要です。実績が豊富なところはプラント解体工事を効率的かつ安全に行う方法を熟知しているからです。またプラントの中には古くて図面など建造物の資料が残っていない場合もあります。経験のある業者なら、外観などをみればある程度構造について正確に把握できます。 また自社で重機などを保有しているのも選定のポイントです。大型重機は業者によっては、自社保有していない場合もあります。するとリースすることになり、リース料金を上乗せされて費用が高くつく可能性があります。またリースに手間取ると、工期が先延ばしになることも考えられるでしょう。大型重機を自社保有しているところは、大型重機を使った解体実績が豊富だと推測できます。

3.まとめ